报告目录 Reports Directory
第18回広州国際モーターショー
最新市场调查:2020年12月01日发刊

第18回広州国際モーターショー

第18回広州国際モーターショー(GuangzhouInternational Automobile Exhibition)は2020年11月20日に開幕し、29日までの10日間「広州中国進出口商品交易会展館」で開催された。国内外数多くのブランドが参入し、コロナ後に立ち上がる中国市場への各社の注力度が強く感じられた。今回のモーターショーには合計980車種が展示され、ほぼ前年と同規模で、38車種は世界初公開、コンセプトカーは20車種、新エネ車は142車種に達している。

今回のモーターショーは、「新科技、新生活」をコンセプトとしており、新エネ化、スマート化、コネクテッド化の北京国際モーターショーと同じように、コネクテッドカー、自動運転などの最新技術を中心に展示されている。

自動車メーカーは事業領域を拡大し、モビリティサービスへの展開では、新エネ車メーカーのリーディングカンパニーであるBYDは、MaaS大手のDiDiと共同開発したライドシェア専用車種「D1」を発表し、注目を集めた。D1は右側にスライドドアを採用し、乗客が乗り降りする際に、自転車や電動バイクとの衝突を防ぐように設計されている。D1には、車線逸脱警報、自動ブレーキ、歩行者衝突警報などを含むレベル2の運転支援システムが搭載している。また、ドライバーがハンドルから手を離さず、道路に集中して走行できるようにするためのドライバーモニタリングシステムも搭載される。BYDが開発した「ブレード電池」も搭載され、NEDC航続距離は418kmである。

また、BYDスペースの主力セダン「秦」のPHEV新車種「秦PLUS」も発表し、「DM-iハイブリッド技術」が搭載され、燃費を3.8L/100kmまで低下させた。

また、広州汽車による重大発表も今回のモーターショーで行われ、広汽新能源を「広汽埃安新能源」に正式に社名変更し、「Aion」ブランドを独立させ、「伝祺(Trumpchi)」と合わせて、2つのサブブランドを共存させている。第十四回五か年計画期間に合わせて「1615戦略」が発表され、新エネ車とコネクテッド技術を軸に開発を推進し、2025年までに自主ブランドの全面電動化を実現し、グループ全体として、新エネ車製品の生産・販売台数を20%超える目標を掲げた。2023年にレベル3の自動運転を普及させ、2024年にはレベル4の量産を実現し、2025年に特定シーンにおけるレベル4をベースした新ビジネスの運営を実現させる。「Aion」のEV対応SUVの新車種「AionY」では、「ADiGO 3.0」自動運転システムが搭載され、動力電池は広州汽車の新技術を応用し、熱暴走を防げ、電池の安全性を大幅にアップしたものである。

また、新興自動車メーカーとして、最近では倒産、経営不振などのニュースも多いが、会場を沸かせたのは小鵬(Xiaopeng)の「鵬翼バージョン」P7の展示、新デザインのシザードアが高い評価を受けた。XPILOT3.0運転補助システムが搭載され、ロングレンジとデュアルモーター2つのバージョンがあり、NEDC航続距離が670/562kmに達している。それぞれ販売価格は36.99万RMBと40.99万RMBで予約可能。納車は2021年3月以後となる。そして、零跑(Leapmotor)が自社第3台の量産車種「C11」を発表し、自社開発したAIスマート運転チップ「凌芯01」と「LeapPilot 3.0」運転補助システムを搭載、「Model Y」と同レベルであり、合計28個のカメラとレーダーが搭載されている。コネクテッド機能に対応し、NEDC航続距離が600kmを超えている。12月に発売され、価格を16~20万RMBに設定する予定。

既存メーカーとして北京汽車「Beijing」ブランドのコンセプトカー「RADIANCE」、上海栄威のコンセプトカー「R-AuraConcept」とSUV車種「MARVEL-R」など、レベル2~4の自動運転技術が搭載され、デザインもハイテク感があふれる車種が展示されている。

小型EVでは、宏光MINIEVや新宝駿E300などの低価格の人気車種も展示されている。特に宏光MINIEVは7月に発売されてから、好評につき、9月と10月も月間2万台以上販売を継続しており、累計で約6万台が販売された。

新宝駿のフェーズには新製品「新宝駿智恵魔方」(スマートルービックキューブ)が展示され、自動車ではなく、1つの統合化、モジュール化されたプラットフォームである。ボディ部分がキャビンのないシャーシに類似しており、上にマシンアームが設置されている。また、2台の新宝駿智恵魔方と1つの「貨物室」で構成された実用バージョンも発表され、ユーザーのニーズに合わせ、通信、運転、駆動など部分を一部変更することで、多様な組み合わせを実現することができる。例えば、移動通信車、無人物流配達車、無人シャトルバス、無人清掃車、移動充電車などを開発できる。新宝駿は5GとV2X技術に基づき開発しており、今後「新宝駿智恵魔方」をベースとする無人運転タクシー/バスが登場する可能性がある。

合弁・外資メーカーは、広汽トヨタの「Wildlander」E+のPHEV車種、一汽トヨタの「RAV4」E+車種、広汽本田初のEV車種「EA6」、北京Hyundaiの「Mistra」EVバージョン、Audiの「RSe-tron GT」などが初公開となった。

商用車や自動車部品の展示も同時に行われており、コロナの影響で打撃を受け、中国自動車部品の生産と販売に影響をもたらした。今回のモーターショーを機に、各社が改装市場のニーズを合わせた製品を提供していく。

コロナで世界自動車市場が低迷する中、中国はいち早く回復し、11月2日に国務院から発表された新たな自動車産業政策も市場の背中を押した。2025年をめどに新車販売の20%が新エネ車にする目標としており、2035年に新車販売の主流となる予想。各メーカーはガソリン車から新エネ車への転換を急ぐだけでなく、自動運転、コネクテッド技術への開発も必要としている。中国の新エネ車市場もコロナの影響から回復しつつ、10月に16万台販売され、2020年累計で90万台に達している。今回のモーターショーでさらに市場に活気をつけると期待されている。(新エネ車発展に関わる政策や開発技術ロードマップは、以前の記事で詳細を紹介しております。)

18届广州国际车展